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【北海道】Day4 苫前~稚内 最北への道

なんだか肌寒さを感じて目が覚める。寝ぼけまなこをこすりつつスマホで時間を確認すると午前5時。当初の予定では数十キロ先の天塩のライハまで進む予定だったから、時間にも余裕はあるしもう少し寝ててもいいんだけど……。

それでも眠りの世界に沈もうとするとまぶたの裏に昨日向かい風にさんざん苦しめられた記憶が蘇り、風の弱い午前中にできるだけ進もうかなという気になった。


同室のライダーさんたちは1人をのぞいてまだ寝てたから、起こさないようにそろりそろりと荷物をまとめて、起きていた方にあいさつをしてライハを後にする。昨日と同様、北海道の朝は寒かった。
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ここ、古丹別には今は亡き国鉄羽幌線古丹別駅の駅舎が残されていて、そのままバスターミナルとして機能しているようだった。
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羽幌線自体は昭和末に廃線となっていて、今では留萌から天塩まで日本海沿いの輸送の役割をバスに譲っている。JR西の人と話した時、廃線になることが決定している三江線の話題になって「その地域にとって最適な交通手段を確保することが地域にとっても会社にとっても望ましい」と言われてたのをふと思い出した。それでも、過疎化が進む地域にはバス輸送の方が適しているとわかっていながらも、路線図から線路が消えていく事を考えるとなんだか寂莫とした情を感じずにはいられないのである。



昨日の続きのオロロンラインを走るべく日本海に向かって国道を走っていく。昨日おとといと晴天続きだったけど台風が道東に接近している影響なのか今日は朝から曇りぎみ。
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曇りでいまいち上がらないテンションのままオロロンラインへと合流。多少見えていた青空もすっかり雲の中に消えてしまった。
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朝っぱらから走っているおかげか、昨日と比べると向かい風はかなりマシになっている。その分アップダウンが昨日以上だから何とも言えないのだけれど。
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突然のクマー。
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このあと上の写真の奥に写ってるセコマで朝食をとっていると地元のおじいちゃんからホットレモンの差し入れをいただきました。ちょっと肌寒い気温だったので嬉しい限りです。


ライハを出発して1時間半ほどで20キロ先の羽幌を通過。渡り鳥を模したマンホールがかわいい。
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その後も空の大半は雲が占め、道の大半はアップダウンが占め、気温とテンションはさして上がらないまま初山別、遠別と走り抜ける。
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途中セコマを見つけては立ち寄りダラダラして、時間のわりには距離は進まない。まさに牛歩というやつか。
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そんなこんなで当初の予定の手塩についたのは12時前。今日はここまでにしてダラダラ過ごすのもいいかもなぁ、なんて考えながらまたもや見かけたセコマに吸い寄せられる。

もしこれ以上さきに進むなら70km先の稚内まで行かないと補給できる場所が無くなってしまう。台風の影響で明日一日雨だから、今日稚内まで行っても宗谷岬に行けるのは明後日以降になるしなぁ、なんてうじうじ考えつつ100円パスタとカツゲンを購入。やっぱり今日はここまでにして明日のことは明日考えようかなと思いつつ、一応台風情報を確認する。

するとどうだろうか、接近していたはずの台風はいつの間にか進路をそらしていて、明日の雨予報がきれいに消えていた。これは…今日稚内まで行けば明後日宗谷岬にたどり着けるかもしれない……!

しかもその考えを後押しするかのように、空を仰ぐといつの間にか青空が雲を東へ東へと追いやっていた。


これはお天道様が「今日中に稚内まで行かんかい!」と言っているに違いない。セコマで補給食を急いで買い足し、70kmさきの稚内目指して走り出した。
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午前中があれほど曇っていたのがウソだったかのように、青空の向こうにはうっすらと利尻山があらわしている。
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草の海原にポツンと浮かぶ小屋一艘。
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麦稈ロールと風車たち。実に北海道”らしい”
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どこまでも続いていく風車の群れ。午後になって風は強くなったものの空が青いという事実テンションを上げ、多少の向かい風を忘れさせてくれた。
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信号のない道をひたすらに突き進み北緯45度線も超える。北緯45度といえばウラジオストクよりも北で、アメリカの五大湖らへんの緯度である。思えばかなり北まで来たものだ…。
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地平の先まで見通せる。時折すれ違い追い抜いていくバイクがこちらに手を振ってくれる。こちらも負けじと振り返す。広大な自然の中でも自分は1人じゃないんだと気づく。
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手塩を後にしてから2時間ほど。ようやく稚内市に入る。のこり30キロ。大体4時過ぎには稚内市街につけるだろうか。
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手塩から先はしばらく平坦な道が続いたが、ここらで再びアップダウンが出てくる。サイドバックを付けてのダンシングももう慣れたもので、うまくバランスをとりながら自転車を左右に振って登っていく。

利尻は雲の中にその姿を隠してしまった。残念。
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相も変わらず道路わきにはただ草地が広がるのみ。地平線までずっとそう。
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これまで北北西に向かっていたオロロンラインが北東に進路を変えると、一気に風が向かい風になってしまった。下り坂のはずなのにまじめに踏まないと前に進まないような始末。ブラケット上部を握ってひじを折りたたんでなるべく風の影響を小さくする。稚内までもう少しなのに、そのもう少しがなかなか縮まらない。この区間が一番精神的に応えた。


しかしその向かい風も進路右側の草原が起伏を持ち、山に代わると次第に落ち着きを見せた。

本日のクマがでそうなスポットです。ご査収ください。
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稚内まで最後の登り。普段はそれほど苦ではない6%ののぼりもサイドバック装備の自転車には厳しい。
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えっちらおっちら坂を上ると、そこには絶景のご褒美が待っていた。

うっすらと赤身の混じってきた日差しに草原が生命の輝きを放ち、空は青く海はなお青い。
ビューティフォー……。
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しばし時を忘れて景色に見とれる。惜しむらくは日が傾き始め気温が下がってきたこと。そうでなければいくらでもこの景色を眺めていられるような気がした。


後ろ髪をひかれながらもその景色に別れを告げ、稚内市街へむけて坂を下る。

朝出発したときにはこんなにもいい景色が見られるだなんて思ってもいなかった。明日はいよいよ最北端宗谷岬。そこではどんな景色が待っているのだろうか。

明日への期待を胸に最北の町稚内でライハの門をくぐった。
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つづく

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