能登半島くるりライド②珠洲~高岡

がばり。知らない天井だ。いや、天井なんてない。昨夜はシュラフでポンしたのだから…。
いつの間にか空は白んで、一日の始まりを告げていた。

気温は…思ったより寒い。北陸の早朝なんだから寒くて当たり前なんだけど寒い。予報では最低気温は13度とか言っていたけれど、これは一桁なんじゃなかろうか。シュラフから出たくないなぁ…。このままシュラフとたわむれてシュラフの民になろうかしらなんて半分寝ぼけた頭でうじうじと考える。


五分ほどシュラフの中でもぞもぞしてから、ようやく決心を固めエイやっと寝袋から出る。思った通り寒いが、心を鬼にして撤収を始める。あゝシュラフ、君との別れは悲しいが私は強くいきていく。君は僕のことを温かく見守っていてくれたまへ。

荷物をまとめて、服を着替え、シュラフを圧縮袋の中に詰める。そう、圧縮袋の中に詰めようとしたのだ。シュラフを袋に入れて袋の口を閉じ、中の空気を抜くためにぐっと体重をかける。


その結果がこれだよ。
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袋が破れちゃいましたね'`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、

まぁ、敗因はいろいろある。そもそも百均のものだからそんなに耐久性を期待しちゃいけないとか、もう三年くらい使ってるだとか、シュラフを適当に詰め込みすぎただとか。それでも、それでもねぇ、これは困っちゃいます。


とりあえず、シュラフはこのままサドルバッグに押し込めば何とかなることが分かったものの、これまでサドルバックに入れていた着替え類が入らなくなった。着替え類はフレームバックに移動させると、モバブやらが今度は行き場をなくしたのでとりあえず背中ポケットへ。うーん重くて、走りにくいですなぁ。


終わったことは嘆いても仕方ないし先のことを考えようと思考を転換。くるっとまわりまわって540°ほど考えを改めましょう。今日もしっかり走るのだから食わねば始まるまいと朝ご飯に昨日買っておいた菓子パンをもっちゃもちゃ。それだけでは足らない感じがしたから近くのコンビニでカップヌードルを追加。冷えていた身体もあっためたかったからね。
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補給をすましたらサドルにまたがりクリートキャッチ。ガーミンを起動してルートをロード。今日は富山の高岡までの140km弱。まだまだ人気のない早朝の街を駆け抜け珠洲市を抜ける。

徐々に上ってきた太陽と、日本海と水田。こんなにも海辺に水田を作るだなんて。
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この日も海岸線と内陸のと海岸線を繰り返し繰り返すコース。内陸に入ったときには当然登りが待っている。待ってくれてなくてもいいのに。

しばらく走っていたけれど、寒い中運動するとひざが反乱を起こしやすくなってしまうことをすっかり忘れていて、右ひざが不穏な空気を漂わせる。

「しょうがないからゆったり目で走りましょう。太陽さんは可及的速やかに気温を高めてください。」


七尾まで77km!七尽くし!ただしこの道の斜度は7%ではなく3%くらいでした!ありがとうございます!
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登って下って二度目の海岸線。予報では曇りだったけど若干晴れてきているような…。写真映え的にもモチベーション的にも晴れてほしいのでこれにはこっぺ氏もニッコリ。
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海岸線沿いの水田のなかにぽつんと鎮守の森。日本の原風景。紀伊半島とは違ってアップダウウンが少ないからこそのこの風景。
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穴水を通過して七尾までもう少し。七尾~穴水を結ぶのと鉄道は単線非電化でローカル臭がぷんぷん。いつかは乗ってみたいもので。今回食べられなかった引っ張り餅も食べてみたいですし能登半島再訪は大いにありそう。
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スタートしてから90kmほど。野を越え丘を越え海辺を走り、ほとんどなかった信号もチラホラ増えてきて、気づいたころには七尾の街中に。
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九州にいたころには輪島は聞いたことあったけど、七尾は聞いたことなかったから能登半島の最大都市は輪島なのかなって勝手に思っていたけれど、七尾は輪島を大きくしのぐほど発展していた。駅前の通りでは催し物があっていて人通りも結構多い。

まぁ鉄道が現役で走ってることから考えれば七尾の方が輪島より栄えてるのは簡単に想像できただろうけども、こうして現地に行ったからこその発見なんかもあるから旅って面白い。


そんな発展している七尾氏もなんだかんだで地方都市レベルだから市街地から数キロ走ればまた山の中。国道160号に乗って七尾南湾から富山湾方向へ向かいますぞ。

100mほどのちょっとした峠をインナーローでのんびりのぼる。能登半島は本当にアップダウンがやさしい。二分の二がやさしさでできてるんじゃないかと思うくらい優しい。紀伊半島くんは能登半島君をみならってください。

木々に囲まれた峠道をゆったりと登ってぴゃーっと下って現れたるはさえぎるもののない富山湾沿いの快走路!!天気もよくテンションマックス!!
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水平線の向こうにうっすらと見えるのは立山連峰なんじゃないかしら!雲と半ば同化して分かりにくいけれどきっとそうに違いない。アルプスはここにあったんだ…!!
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富山湾を左手に従えながらのワインディングロード。自転車乗りはほとんどいなかったけどバイクとは大量にすれ違う。快走路をみやこ路快速のごとく快速に駆け抜けて富山県にin。一年ぶり三度目の来訪。
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富山に入ってしまえば今回の旅もいよいよ終わり。このまましばらくは富山湾沿いの快走路を走って氷見市街地に入り、そこからはバイパス然とした道を走る。

ほどなくしたらゴールの高岡シティにとうちゃーーーく。立山がはっきりと見えましたのでありがたやーと拝んでおきました。
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富山ってば面積小さいわりに駅の数は結構多くって、その理由の一つが路面電車が発達しているから。およそ100mごとに駅があるから自然と駅数も多くなりますわな。だいたいお隣の石川県の2.5倍の駅があったはず。
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ほんでもって今回の旅の終着点、高岡駅についたった。北陸新幹線の開業で北陸本線の富山区間が三セク化したせいであまり縁が無くなったところ。かなり立派な駅舎だった。
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帰りの電車まではまだまだよゆうがあったから近くの銭湯で汗を流す。富山県は人口当たりの銭湯の数が国内トップレベルだとか何とかで、そこいらに銭湯があってたすかります。

お風呂の後はフルーツ牛乳。左手は腰に当てて一気に飲み干す。これが銭湯の法律。ぴゃーっ。
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フルーツ牛乳をぴゃーっと飲み干したら高岡駅にもどって輪行へ。高岡から金沢まで乗り換えなしで行けるのがありがたい。金沢、福井、敦賀で乗り換えて、敦賀からは新快速で京都駅まで。敦賀発播州赤穂行きの新快速の強さったらない。


そんなこんなで今回のお話もここまで。次回はちゃんとカメラ持っていきましょーね。

おしまい

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